放置は危険! はとからうつる病気とは
はじめに
ベランダや雨どいの下に鳥のフンはありませんか?
実はその糞、放置していると大変なことになるかもしれません!
今日は鳥のフンから私たちにうつる病気を7つまとめてみました。
この記事を見て鳥のフンの危険性について理解しましょう。
もしご自分で鳥のフンを掃除する場合は
ゴム手袋とマスクを徹底して下さい!
乾燥した鳥のフンは細かくなり、空気中に舞い上がります。
そこから感染することがありますのでくれぐれもお気をつけください!
鳥インフルエンザ
A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症であり、その変異したウイルスがヒトへ感染したものです。
トリの死体や糞などから感染します。
2009年に流行したものは死者が2万人に及びました。
また、今までに確認されたものは弱毒性ですが
強毒性の鳥インフルエンザも人間へ感染することがわかっているため、注意が必要です。
季節性インフルエンザとの違いは
人への感染力が強いこと
一気に大流行すること
致死率が少し高い
ということです。
季節性のインフルエンザよりも厄介な存在ですね。
鳥アレルギー
鳥が原因になるアレルギー症状です。
鳥自体によるアレルギーや鳥の持つダニ、シラミが原因になります。
鳥アレルギーの主な症状は喘息や肺炎です。
大量のアレルゲンを吸い込むと4~8時間で発症します。
風邪のような症状からはじまり
やがて呼吸困難になることもあります。
症状を繰り返すことで
アレルゲンを吸い込まなくても発症するようになり
治るまでに数日を要する場合があります。
オウム病
オウム病クラミジアといい
感染した鳥の羽毛や乾燥して粉末状になった鳥の
排泄物を吸い込んでしまうことで発症します。
ペットとして飼っている鳥などに
口移しで餌を与えるなどの行為でも感染します。
潜伏期間は1~2週間ほどで、潜伏期間後に突然発症します。
症状は高熱、激しい頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛など
インフルエンザに似ています。
ひどい場合多臓器不全になることもあります。
サルモネラ食中毒
サルモネラはヒトをはじめ豚や牛や鳥などの
腸内、河川や下水に広く生息する最近です。
また、生卵のサルモネラが原因で死亡者が出た例もあります。
乾燥に対してとても強く、少量の菌でも食中毒を発症します。
潜伏期間は6時間から3日で
発症すると、吐き気、腹痛、発熱、下痢などの症状が現れます。
トキソプラズマ症
豚や牛、鳥などに寄生する『トキソプラズマ原虫』が
ヒトの体の中に入ることで感染します。
免疫力のある健康なヒトであれば無症状
もしくは風邪程度の症状です。
しかし、妊娠中の女性に感染した場合母体を通じて
赤ちゃんに感染します。
そうなると、目や脳に障害が出たり流産になる原因になります。
ヒストプラズマ病
真菌の胞子を吸い込むことで発症します。
ヒトプラズマ症は主に3つの病原があります。
・急性原発性ヒトプラズマ症
症状は発熱,咳嗽,筋肉痛,胸痛,倦怠感が現れます。
場合によっては急性肺炎を発症します。
・慢性空洞性ヒトプラズマ症
しばしば鎖骨の裏側部分に生じて結核に似たような症状が出る。
症状は悪化するせきと呼吸困難であり,最終的には
生活機能を損なう呼吸機能障害まで進行します。
・進行性播種性ヒトプラズマ症
症状は発熱,疲労,体重減少,脱力,倦怠感など風邪に似ているが
HIV患者などには予想外の悪化がみられます。
中枢神経系が侵されることがあり
髄膜炎などが発症することがあります。
AIDS患者に対しては
低酸素症や低血圧,精神状態の変化,凝固障害,
重度の急性肺炎が発生することがあります。
クリプトコッカス症
エイズ患者に見られる症状です。
ハトの糞に汚染されている土壌でみられる
真菌を吸い込むことで発症し肺を侵します。
感染が脳や髄膜に及ぶと髄膜炎を発症することがあります。
健康な方でも以下のような症状が現れます。
・肺感染症
症状が出ない方もいますが、せきや胸痛がみられ、
重症になると呼吸困難が起こることもあります。
・髄膜炎
頭痛、目のかすみ、抑うつ、興奮、錯乱がみられます。
・皮膚感染症
隆起(膿で満たされていることもある)や破れた潰瘍の発疹ができます。
クリプトコッカス病自体は危険な病気ではありませんが
髄膜炎は生命を脅かします。
さいごに
何気なくその辺に落ちている鳥の糞ですが
実はこんな病気の可能性があったんですね!
鳥の糞が近くに落ちていただけで病気になるのは困りますね…
特に上記のあるものは
乾燥した糞の粉末が空中に浮遊して
それを吸い込むだけで発症する病気も多いです。
ハトがよくいるベランダ、室外機、雨どい、屋根などで
ハトを見つけた場合は早めの対処をしましょう!
ご自分で鳥のフンを掃除される方は
素手で触らないようにゴム手袋!
吸い込まないようにマスク!
これは徹底してください。
また
鳥のフンの量があまりにも多い場合や
自分ではできないと思った時は
迷わず私たちにご相談ください。
前の記事へ
« カモメ(ウミネコ) はとよけ次の記事へ
はと撃退! 身近なものでセルフ鳩対策 »