鳥よけに磁石が効く根拠とは?実際の効果を具体的に検証
鳥よけに磁石が効果があるのは真実か?
この記事を読むための時間:3分
鳥よけに磁石が効くと聞いたことのある方も多いでしょう。長い距離を地図もなく、カーナビもなしに飛んでいく鳥は、人間にはない能力で方位を確認しています。地磁気を感じるセンサーもその1つで、磁石の磁気も鳥は感知するのかもしれません。
鳥と磁気との関係を解説しながら、鳥よけに磁石が効くという説の根拠を説明し、実際に本当に効果があるのか、ないのかを検証します。
鳥よけに磁石が効くと聞いたことのある方も多いでしょう。長い距離を地図もなく、カーナビもなしに飛んでいく鳥は、人間にはない能力で方位を確認しています。地磁気を感じるセンサーもその1つで、磁石の磁気も鳥は感知するのかもしれません。
鳥と磁気との関係を解説しながら、鳥よけに磁石が効くという説の根拠を説明し、実際に本当に効果があるのか、ないのかを検証します。
鳥は地磁気を感知できる
時には大陸や海を渡って、正確に目的地まで着くことができる鳥。何故そんなことが鳥には可能なのか不思議に思う方も多いことでしょう。
鳥は地球自身が持っている磁力である地磁気を感じるセンサーを脳のなかに持っているといわれています。地磁気が示す正しい方向を感知して鳥は迷うことなく飛ぶことができるそうです。
磁石によって鳥の方向感覚が狂う?
このように鳥が地磁気を頼りにして飛んでいるとしたら、その感覚を狂わされることは極めて危険なことのため避けると考えられます。
磁石によって鳥よけを行う商品の仕組みは、鳥は地磁気を超えた磁気に出会うとその場所を嫌うというものです。
しかし、その効果にはいくつかの疑問点があります。
磁石の磁気が届く範囲は限定的
その磁石がどれほどの範囲に磁気を発しているのか、それは大きな問題です。通常市販されている磁石はそれほど大きなものもなく、磁気が及ぶ範囲も大きくはありません。
たまたま鳥がその狭い範囲を通ってくれない限りは、効果はないでしょう。
小さなものをたくさん吊るしておくのも大変ですし、見た目も悪く、その場所の使い勝手も悪くなってしまいます。
鳥は地磁気よりも目を頼りに飛んでいる
磁気の強さについては、鳥よけグッズのなかには1mほどの範囲に有効というものがあります。そうした商品を使えば、鳥がどこにきても常に磁気を発せられるかもしれません。
しかし、そもそも磁石による鳥よけは化学的には根拠が乏しいという声もあります。それは、鳥は地磁気を感じることは可能ですが、どこまでその能力に頼って飛んでいるかは定かではないからです。
鳥が方位を確認する方法としてまず視覚があります。鳥はどちらかというと、視覚を頼りに飛んでいると考えられています。そして、鳥にとってのコンパスは太陽の位置です。
その2つがあれば、例え地磁気の感覚が狂わされた場合でも、影響は少ない可能性があります。
磁石によって鳥よけを行うグッズの口コミを読むと、いつでも必ず効果があったというわけではありません。まったく効果を感じられなかったという場合も多いです。
落下や割れや錆びに注意
磁石の場合、大きなメリットに思えるのは、一旦設置すればそのままでいいということです。何度も吹きつける必要のあるスプレーなどに比べると、楽なように思えます。
しかし、磁石は小さくても硬いため、落下には注意が必要です。高い階のベランダに吊るして落下して万が一そこに通行人がいたら大変なことになるでしょう。落下しないようにしっかり固定する、風の強い日は外しておいたほうが無難です。
また、落下すれば割れてしまうこともありますし、長期間雨風にさらされれば錆びてしまうこともあります。そのため、いつまでも使えるものではないと考えたほうがよいでしょう。
鳥よけに磁石が効くという根拠は乏しい
どんな状態でも絶対に磁石に効果はないとはいえませんが、調べてみるとその根拠は乏しいです。少なくとも、どんな場合でも効果てきめんではありません。
今現在、鳥が来てしまっていて被害に悩まされている場合は、磁石の対策では心細いです。すぐにでも確実に鳥を撃退したい場合は、プロの確実な対策をおすすめいたします。
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