鳥よけ用超音波の有効性を検証

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鳥よけグッズのなかで、超音波を出すことによって撃退するものがあります。鳥が頻繁に飛来する場所に設置するだけで鳥を撃退できるとのことですが、ほとんど効果がないともいわれています。それは何故でしょうか。

超音波には鳥を撃退する効果がないといわれているその理由と、鳥が本当に嫌う音について解説し、鳥を音によって撃退する方法の有効性を検証します。

鳥よけに超音波は効果がない理由

超音波とは一般に20kHzを超える音で、人間の耳には聞こえません。そのため、超音波を発し続ける機械で鳥を撃退できれば、手間がかかりませんし、効果も高いように感じられます。

確かに自然の動物のなかには人間よりも、遥かに耳のよいものもたくさんいます。身近な動物だとイヌやネコやネズミ、ゾウやイルカのような大型の動物、蛾やゴキブリなどの虫も超音波を聞き分けることが可能です。

しかし、鳥の聴覚については、実は人間よりもやや劣るといわれています。そのため、人間の耳に聞こえない超音波が鳥よけになるとは考えにくいです。

鳥よけに効果がある音とは？

超音波は鳥よけには効果がない。それは既に広く伝わっています。しかし、時々超音波を発する機械が鳥よけとして販売されているので、それは何故かと思う方もいることでしょう。

それらの製品をよくみると、実は超音波のみを発するだけではありません。警告音・威嚇音や爆音を発する機械であることも多いです。

単純に大きな音であれば、鳥は臆病なため驚き逃げていくでしょう。同じ鳥が警戒して発する鳴き声に近い音なら、そのときは近づくのをやめるかもしれません。

しかし、その手が永久に鳥に通用するとは考えにくいです。見た目も臭いも同じことですが、音についても何度も聞いていると、鳥は慣れます。大きな音でも警戒の鳴き声でも、実際にそこには危険がないことに気づいてしまうでしょう。

音によって鳥を忌避できる期間は限定的で、鳥の執着が強ければいずれは戻ってきてしまいます。

また、そうした商品は鳥よけだけではなく、犬猫などの動物よけであることも。鳥ではなく、超音波を感知する動物に対して、超音波の効果をうたっているのです。

音による機械が近所迷惑になる

音を発する機械の場合は、超音波以外の音を発することが多いです。その音は人間にとってもうるさいため、近所迷惑になってしまうことがあるでしょう。

また、そうした機械はフラッシュによって鳥や動物を脅かして追い払う機能がついていることもあります。フラッシュは近くに歩いている人の顔にあたれば嫌がられますし、通行の妨げにもなりかねません。

そのため、設置する場所を選ばなくてはいけませんし、設置自体が難しいこともあるのではないでしょうか。

また、それほど多くの種類の機械が販売されていないからこそなのか、高額な商品も多いです。効果があればよいですが、とりあえず試すというわけにはいかないでしょう。

鳥を音で完全に撃退するのは難しい

まず鳥は人間よりも聴覚が鈍く、超音波で鳥を撃退できる可能性は低いので、超音波のみで撃退する機械を設置しても効果は期待できません。

人間でもびっくりするような音なら、鳥も驚いて近づかないことは当然あります。しかし、鳥は一度逃げたとしても、何度か訪れてそれが音のみで実害がないと分かってしまえば、慣れてしまうこともあるようです。

そのため、音だけで完全に鳥がこないようにすることは難しいと言わざるを得ません。

一時的にだけではなく、鳥はどんなときでも来ないようにしなくてはその対策は意味がないです。確実に永続的に効果が望めるのは、プロの対策です。早い段階でお試しいただくことをおすすめします。